たいやきやいた

たいやきはじめました。

考えることをやめたオタクの無印週間(整頓のための整頓編)

仕事を辞めた。

ヒステリックな上司から信じられないような暴言をたくさん浴びて、なんかもう心身ともにボロボロで、命からがら逃げ出してしまった。

まぁ、過ぎたことはどうしようもない。それよりもその職場で改めて絶望したことがあった。


私、物の管理が壊滅的に下手すぎる。


薄々気づいてはいたけど、まさかここまで酷いとは思わなかった。

思えば小学校のころ、机の奥の方にくしゃくしゃに丸まったハンカチが7枚入っていたことがあった。自室の本棚は巻数を揃える以前に作品もごちゃまぜで平積みがあたりまえ。定期入れはいつもかばんの中で行方不明。かばん以外の手荷物は高確率で遺失物保管所行き……

そんなことがしょっちゅうで、「またやってしまった」と悔やんでは呆然と立ち尽くしてしまうのだった。

10代のころは、家に遊びに来た友達が「しっかりしてよ〜!」と呆れながら本棚を整頓してくれたし(心のなかでプロポーズした)、親は親で天然と楽観を掛け合わしたような人なので、相談してもふわふわしてしまっていつまでも答えに着地しなかった。

結果、強い遺伝から「自分は人よりちょっとだらしがないだけ」と変にポジティブに捉えてしまい、なんとなく乗り切ってなんとなく大人になってしまった。


ある日、冒頭の職場で「使ったら元の場所に戻して! 貴方はそれがまったくできていない」と指摘された。めちゃくちゃ謝って「直します」と言った。言ったけど本当に直せる気はしなかったから不安だった。

意識しようにも、頭には次にやることが湯水のように湧き出てくるので、条件反射的にそれを処理してしまう。まるでモグラ叩きだ。振り返るといつもやりっぱなしの残骸がそこらじゅうに散らかっている状態だった。

これでは人に迷惑をかけるだけだし、そろそろいろんなことが限界だった。縋るようなきもちで病院に駆け込んだら、そこの先生との相性がまぁ悪かった。結局なんにも解決されずに薬だけ出されて終わりだった。

それよりもそのあと薬局でお会計してくれた綺麗な薬剤師さんに「同じような症状の方に、毎日がジェットコースターのようだと聞きました。お辛かったですね」と言われたことでストンと気持ちが落ち着いた。結局首を振るだけでなにも言えなかったけど、薬局の階段を降りるときにたがが外れたように泣いた。

本当にジェットコースターのような日々だった。目に痛い毒々しい色のジェットコースターが走って、爆音のモグラ叩きの横ではキャラクターたちが大暴走、みたいなびっくり遊園地を年中無休で運営していた。みんなそんなもんだと思っていた。


多動的なものは努力で直るものではないらしい。ならばせめて人に迷惑をかけない程度に、ほどよく力を抜いて、少しずつできることを増やしていきたい、と思えるまでには回復した今、収納に挑戦している。

収納系で有名なインスタグラマーの投稿を見ていると、笑っちゃうくらい生活感のない完璧な収納を見かける。たぶん、私はここまではできない。実際にここまで綺麗に片付いたら気持ちがいいだろうけど、できないことは無理にやらないほうがいい。

ただ、「そこまでする!?」と笑いながら、きちんと整頓された写真を眺める時間は結構好きだった。

 

■「わかりにくい」が一番の敵

忙しい日が続くと部屋がびっくりするくらい大荒れになる。

雑誌やCDは例のごとく適当に平積みになっているし、戦利品のフォトセやステフォ*1は袋に入ったままの状態で机の上に放置。チケットもそのまま散乱。ちゃんと収まるべき所に収まっているのはツアー前にがんばって作った団扇と双眼鏡だけだった。

団扇や双眼鏡のように定位置がしっかりと決まっていて、1アクション(クローゼットを開けて入れるだけ)で戻せるものは、比較的片付けが楽だ。寝る前、もしくは空いた時間に戻すことができる。

それに対して、入れる順番を考えたり何アクションも必要な写真類は「さぁ片付けるぞ!」と本腰を入れて向き合わなければならず、ついつい後回しにしてしまう。

基本的に“その時”が向こうから訪れることはなく、机を使うタイミングか人を招くタイミングでやっと(仕方なしに)片付ける。使ったら戻そうにも戻す場所がないことには戻せないので、まずは整頓するための整頓からはじめることにした。


めんどくさがり屋で飽き性の自分には、いくつか決まりごとを作る必要があった。ぱっと思いついたのがこの4つ。

  • 何がどこにあるのか、パッと見ですぐわかる
  • 出し入れしやすい
  • 見た目をすっきりさせる
  • 考えないでできる


これだけ、簡単!
(©️ダンシング五関先生)

・何がどこにあるのか、パッと見ですぐわかる
・出し入れしやすい

探す手間と出し入れの手間を省くことで「片付け、怖くない」と脳に刷り込む。

・見た目をすっきりさせる

収納用品をできるだけ統一して無駄な情報を減らす。あと単純にビジュアルが良いとテンションが上がる。

・考えないでできる

準備の段階で頭を使いすぎるとその時点で飽きてしまうので、挫折しない程度に力を抜く。めんどくさがり屋にはこれが一番重要な気がする。

 

名付けて「考えるな感じろ収納」だ。

オタクはただでさえ考えることがたくさんある。担当のこと、チケットのこと、お金のこと、スケジュールのこと……。普通に生きていたら考えなくていいことも考えている。流れる時間は平等なのに、仕事や人付き合いと平行して。すごい。もはや人間を超えている。

だったらもう収納なんて深く考えなくていい。ある程度使いやすくて、ある程度格好が良くて、ある程度費用がかからなくて、ある程度楽に揃えられればいい。

なんかこう、スタイリッシュな箱に詰め込んで終わり!みたいな、そんな魔法の箱があればいいのに……



無印「あるよ」

www.muji.net



あった〜〜〜!


件のインスタグラマーの写真に必ずといっていいほど登場するアイテムなのでご存知の方も多いと思う。特にポリプロピレンファイルボックス。これがまぁ便利で扱いやすい。

  • 頑丈
  • そのまま横にして使うもよし、立ててブックエンド代わりに使うもよし
  • 丸洗いできる
  • サイズ展開がある*2
  • 無印週間なら10%OFFで買える


なんでもポイポイと放り込んでラベリングしてしまえばスッキリしてしまう魔法の箱が本当に実在した。

幸運なことにちょうど無印週間だったので、この際だからと収納用品は無印で揃えることにした。いろんなお店を比較するのも面倒だし。もちろん代用できるものは思いつく限りの範囲で代用して、足りないものは他で揃える。これならできるかもしれない!


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モザイク越しでもやばさしか感じないクローゼット



後編ではいよいよ収納していきます。

*1:フォトセットとステージフォトの略。主にフォトセはコンサートグッズや舞台のグッズとして販売され、ステフォは舞台公演を撮影したものがゲリラ的に販売される。

*2:ノーマルやワイド、浅めなど 全4種類/2018年10月現在