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たいやきやいた

たいやきはじめました。

初めて誰かのファンになった日のこと

二十歳を過ぎ、趣味のためにしか使っていなかったお金をそろそろ自分自信のために使わないといけないのかな、と思う場面が増えてきました。もちろん趣味は心を充実させてくれる大切なことだけど、度合いによっては莫大なお金と時間が必要。その割合を減らして、美容系にお金をかけたり、見ないふりをしていた体のメンテナンスに回す選択肢だってあるんじゃないか、って。

けれど、人生の半分以上を誰かのファンとして生きてしまったために、いまさら誰かのファンではない人生歩もうとしても、どうしていいのかわからないんです。新譜を買わない、欠かさず見る番組がない、週末ライブに行かない、チェックするブログがない生活なんて、何が楽しいんだろう?と思ってしまう。

と書いておきながら、この件については寝っ転がってお菓子を食べながら「どうしよっかな〜」って呟く程度にしか考えていないので、どちらかというとどうすればえび座にもう一回入れるのか、キンキとJUMPとエイトのドームは果たして当たるのか、という方が深刻な問題だったりします。無理無理、イケメンのない日常なんて絶対ムリ〜!

そこでふと、なんでこうなったんだろうって思い返してみた。


小学校高学年のとき、はじめて特定の誰かのファンになりました。

当時小学生の間では空前の「ごくせん 第2シリーズ」ブームが到来。話題の中心はいつもごくせん。5分でも時間があればドッチボールをやりに校庭に出ていた男の子に比べて女の子は成長が早くて、大人びていて、そしてごくせんに夢中だった。

『亀派? 仁派?』『わたしは亀派♡』

なんて会話があちこちで交わされて、当時4人くらいで回していた交換ノートには毎回ごくせんの感想や雑誌の切り抜きが貼られていた。

わたしも例に漏れることなくKAT-TUNのファンに……と言いたいところだけれど、わたしはそんな彼女たちを横目に、タオルとタンクトップが似合うTOKIOが好きだった。鉄腕DASHを見ては『たっつん(山口達也くん)かっこいい♡』と甘いため息を漏らし、運動会で「AMBITIOUS JAPAN!」が流れれば『TOKIOだ!これ、TOKIOの曲だよ!』と友達の肩を揺すり回っていた。

長瀬くんは当時まだ20代だったのに、小学生にとって20代後半はもう"おじさん"に分類されるらしく、同級生からは『なんでTOKIOなの? おじさんじゃん(笑)』と真正面から喧嘩を売られる毎日。内心では"おじさんの色気がわかんないなんて、アンタたちまだまだ子供ね。"とクラスメイトに中指を立てていた。ちなみにこの頃の愛読書は漫画「NANA」。クソませガキである。

そんなこともあって、絶対に若いアイドル(小学生にとって若いとは……?)なんか好きにならない!と心に決めたのと同時に、初めて自分が"ファン"であることを自覚した。

それからはもう、寝ても覚めてもたっつん。配られたプリントの空白には目がまんまるのたっつんを中心にTOKIOのメンバーの似ても似つかない似顔絵を描いた。お風呂にはアヒル隊長を浮かべて、家族共用のパソコンのデスクトップはDASH村の壁紙に設定。「僕の恋愛事情と台所事情」が番組内で発表されたときにはラジカセをテレビにひっつけて録音したし、ビデオに録画した音楽番組を擦り切れるまで繰り返し見た。もちろんこれまでの経験にファンという文字がなかったから、周りにお手本がいない中でのファン活動はなにかと必死だった。

TOKIOの音楽は大好きだった*1けど、CDは買ったことがなかった。この頃はまだ、CDを買うという概念がなかった。ファンクラブの存在も知らなかったし、ジャニーズが生でコンサートをやるなんて誰も教えてくれなかった。一度だけ友達にとってもらったチケットでゴマキ後藤真希)のコンサートに行ったことがあったけれど、ステージに立っているのは最後まで動く人形だと思っていたくらい。テレビ番組に出ている人は完全にテレビの中だけの人だと思っていた。それでも楽しかった。たっつんのことを考えるだけで胸がドキドキして、ほとんど恋だった。

小学生のときの自分に会いに行って、『はい、これTOKIOのライブのチケットだよ。生でTOKIOに会えるよ。喋るTOKIOも見られるんだよ!』ってチケットをあげたら、どんな顔をするんだろう、と考えてみる。『音大きい? 大きいなら行かない』って怪訝な顔をされるだろうし、CDも一緒にプレゼントしたところで、『レンタルしてカセットに録音したやつあるから、いらない』って言われそう。カラーの歌詞カードも特典DVDもついてるのに。

そんな控えめでテレビっ子だった小学生時代のわたしには、やっぱり週二回、朝の情報番組にたっつんが出演することを教えてあげたい。ほんとに!?って目を輝かせたあと、8時まで見ていたら学校に間に合わないよ、って泣きそうな顔をするんだろうか。

もしあなたが2016年の10月までずっとファンでいるのなら、途中ほんの少し辛いことも起きるかもしれない。でも、胸を張って「たっつんのファンです」って言えるはずだよ。(あと、『何この俺様!』って思ってた光一くんの担当になるし、『みんなが好きだからわたしは好きじゃない』って言ってたKAT-TUNのコンサートにも行くようになるよ。人生何が起こるかわからないね!)だからほどよくがんばって。

*1:当時好きだったのは「ラブラブ♡マンハッタン」、リーダーの「オレンジ色の太陽」、カバーアルバムの「ブルドッグ」。渋いぞ小学生!